L u n a r E c l i p s e



++人の食欲++



 素肌にシーツの感触って、何でこんなに気持ちいいんだろうな、と思いながら、隣の体温を探る。指が届いた場所は丁度腹の辺り、指を食い込ませられない硬い腹筋が呼吸している。その体の上によじ登って、顔を見下げると、半ば開いた瞼の隙間から、翠色の瞳が俺を見上げている。
「なあ、あんたの歯を舐めてもいいか。」
 ニヤつきながら言う俺に、少し迷惑そうに眉を寄せるあんたは応える。
「そういう事をするなら、それなりの礼はするぞ。」
 その返事に調子に乗った俺は、早速宣言通りに顔を寄せる。
 唇をたっぷり唾液で濡らして、俺の唇と擦り合せる。やわらかい感触が、唇のきわの粘膜に触れて気持ちいい。舌を潜り込ませて、ひとつ、ふたつ、歯を辿る。あんたの体の中で、一番白いところ。一定リズムで、こつ、こつ、と歯の隙間に当たる。犬歯を通り過ぎて更に奥にと舌を伸ばしたところで、体勢逆転。
殆ど乱暴なやり方で圧し掛かれて、今度は俺の口の中にセフィロスの舌が入ってくる。
 何故だか、するよりされるほうが気持ちいい。ぬめる暖かいものが口内をするりとすり抜ける度に、体はぞ わぞわと、それからあんたがいつも弄るところがぎゅうとなる。
 唇を離して額をくっつけて、お互いの少し早い吐息で、口にまとわり付いた唾液が乾き始める。
 顔を見上げると、あんたのその気になった顔が見える。
 俺はおかしいのかな、あんたが俺にやる気になるってだけで、嬉しくてたまらない。
「なあ、あんたの、舐めさせろよ。」
 大きな肩を押して、もう一度体勢逆転、俺はよじ下りる。
 あんたのってさ、でかすぎるから、口に入れたらそれだけでいっぱいで、何にも出来ないからつまらないんだ。だから、裏の筋張ったところ、根元から強めに舌を押し付けて、じりじりと舐めあげる。
 舐め上げて行くとやがて段差にぶつかり、そこにぐるりと舌を這わせて、もう一度根元に戻る。今度は横齧りに唇で挟んで、舌でチロチロ刺激しながら上に上に、またぶつかるから、その先の柔らかいところ、すべすべしてるからそこだけ口の中に入れちゃって、揉むようにくちゅくちゅやってると、ああ、すごく、食いたくなってきた。食いたい、これ。
 薄く滑らかな皮膚の下の硬い感触を指先で楽しみながら、口の端から溢れる唾液を塗りつけて、そのうち口の中に、俺の唾液以外の液体がほんの少しだけ混じる。舌を使って混ぜ返して飲み込むと、喉が鳴った。
 それが合図のように腕をつかまれ引き上げられて、顔を胸板にぶつけた。文句を言おうにもその前にケツをつかまれ、俺の唾液でぬるぬるしてるのが、その隙間に当てられる。
 全く弄られてないのに押し開けられるキツイ摩擦に喚き声を上げながら、引きつる快楽にどっぷりと手足の力をもがれ、今度は自分から脚を開いて、もっともっと奥に入るように、腰を揺り動かす。
 セフィロスの笑い声が、額をくすぐる。
「オレが襲われているみたいだな。」
 そんなこと言われても、もっともっと食いたいんだ、これ、このカラダ。
 髪を掴んで、鎖骨をがりりと噛んだ。
 一瞬の無重力の後、また体勢を変えられたみたいだけど、この肩、大きな肩に齧りついていられるなら、 俺の体、どっち向きでもどうでもいい

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私が出会ったセフィクラ創作の中でこれほど夢中になって通ったサイト様はなかったです。
今はを閉鎖されてしまったですが、ぜひもう一度復活していただきたい。
トウコ様のサイト「under_lined」が始まった頃にお邪魔して毎日通ってたこともあってこの作品をいただきました。
宝物です。ずっと大好きです。

▼クラヴィス×ジュリアス
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▼セフィロス×クラウド
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▼ラクガキ(ごちゃまぜ)

▼頂き物
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